なぜ「徹子の部屋」は一切編集せずに放送するのか? そこには黒柳徹子のあるこだわりがあった!
「徹子の部屋」――といえば黒柳徹子さんが毎日ゲストを招いてトークをするというシンプルな構成の番組なのですが、なんとスタートは1976年2月2日。
これは世界でも珍しい長寿番組なのだそうです。
そんな「徹子の部屋」はもう一つ、「編集をしない」ことでも知られており、それ故に生放送だと勘違いしている人もそれなりにいるのだとか。
でもなぜ一切の編集をしないのでしょうか?
「活字中毒R。」によると、徹子さん自身がかつてその問いにこう答えていたそうです。
永江:なぜ編集しないことにしたんですか。
黒柳:編集して面白いところだけ集めてしまうと、その方がどういう方かわからないでしょう。だって同じ言葉でも、「うーん」と考えこんで返事したことかもしれないし、即答だったかもしれない。編集で「うーん」を切っちゃったら、その方がどういう方か伝わらないでしょう? ラジオなら何十秒も音がなかったら事故ですが、テレビは「うーん」と考えていらっしゃる間、顔をうつせます。だから編集をしないためにも、打ち合わせは重要です。何回も出ていただいている方でも、必ず毎回打ち合わせをするんですよ。うんと仲のいい方でも。しないのは永六輔さんと小沢昭一さんぐらい(笑)。それと、もうひとつ、毎日編集したら、絶対に雑になりますよね。
永江:そうなんですか。
黒柳:それはそうでしょう。あんな長いものを編集したら。40分の番組を作るのに、60分録って20分カットするのは並大抵のことではありません。そんなことを毎日やっていたら絶対に雑になっちゃう。一週間に1回の番組なら面白いところだけを集めてもいいんだけど。3つめの理由は、編集すると、ゲストが「あそこをカットしてくれ」と言ったり、プロデューサーが「あそこを残したい」と言ったり、私も「ここを残して欲しい」とか、意見が合わなくなるから。それは大変ですから、とにかくナマと同じで勝負。編集はしないということを原則にしています。そうそう、編集をしないから、と、本心を話して下さるゲストも多いです。テレビ局の意志、番組の意志で、なんとでもなりますよね、編集すると。話した事、すべてそのまま出るなら、と、すべて話して下さるかたが多いのも、ナマと同じだからです。
『聞き上手は一日にしてならず』(永江朗著・新潮文庫)より。
まとめると、
1.編集するとその人がどういう人なのか伝わらないから
2.毎日編集すると雑になるから
3.編集するとゲストやプロデューサー、徹子さん自身などの意見がぶつかってしまうことがあるから
4.「編集しないから」という理由で本心を話してくれるゲストも多い
といった感じでしょうか。
長寿番組なのに、いやむしろ長寿番組だからこそ、こういった「クオリティを保ちながらも無理なく続けるための方法」が確立されていったのかもしれませんね。
元記事ではその他、番組の面白い裏話が紹介されています。
[『徹子の部屋』が、「一切編集をしない」3つの理由 - 活字中毒R。]


















