ライブドアの売却でハゲタカファンドは儲かったの?
さて、話題のライブドアのお話。韓国のNaverなどを運営するNHNにライブドアのポータル部門が買収されることが発表されたわけです。
ライブドアとホリエモンを中心とした一連の事件というか出来事というか、まあ騒ぎがあったわけですが、結局のところ今のライブドアそのものってのは、いったいどんな状況なんでしょうか?
「positive gammaのブログ」で、そのあたりが詳細に考察されていました。
ライブドアの社員の皆様からすれば韓国企業が自然な相手なのかもしれないね。ここが買う場合は十分に引き当てを積んでるとはいえ訴訟債権リスクを取るとは考えにくいからキャッシュで子会社のライブドアを切り分けて買い、一方LDHの株主にはまた資本の返還という形で「配当」してしまうのだろう。あとは訴訟の決着をどこかでつけて引当金を取り崩し、最後の余りを配当、しかし会社は清算しないで投資案件のbooking vehicleとして再利用する、という筋立てではないかとおもう。モルスタはそういうのやる気なければほかの人に売っちゃえばいい。
2007年4月には持ち株会社に移行し、事業部門ごとに100%子会社(100%じゃないやつもぶら下がってるけど)としてぶら下げた。まあ解体の準備ってことだよね。なんせ上場廃止後に残ってる株主様は、ホリエモンはもちろん最大株主として残ってるわけだけど、あとはハゲタカ軍団の皆様が揃い踏みだったからね。その後弥生会計、旧ジャックホールディングを始め、いろいろな「事業部門」が切り売りされてきたのはご存知の通り。
というわけで、売れるものを片っ端から売っていくという方針で、その最後の仕上げが今回のポータル部門の売却ということのようです。でも、そもそも、なんでいろいろ売りまくっているんですかね?
ここから1株当たり6500円の配当を支払うことを今年6月末の株主総会にはかり、無事に支払いが決定。やきもきしていたヘッジファンドやその投資家も、非上場株では売却ままならないわけだから、こういう形で資金がだいぶん回収されたのでとりあえずはハッピーということだね。
ということで、できるだけ現金をたくさん用意して、配当金によって資金を回収しようという株主の方針に基づくようです。
ただし、ライブドアは同時に裁判もいっぱい抱えていて、それに負けるとたくさんの賠償金を支払わなければいけないし、会社が儲かったら税金もたくさん払わないといけません。そのあたりも考えて、少しでも「株主」への配当を増やすために、ライブドアはいろんなことをやっているみたいです。そのあたりは長くて複雑なので、知りたい人は元ブログをご参照あれ。
で、気になるのは、そうやってライブドアを切り売りした結果、株主(いわゆるハゲタカと呼ばれるファンド)は儲かったのかどうか。
では最後に非上場になる直前からもってた投資家ハゲタカにとってはいい投資なのかという点だけど、これは正直わからない、というかうまくいったとは言えないんだとおもう。ハゲタカも去年苦しんだ。投資家の大量償還とプライムブローカーの締めあげにポジションを投げざるを得なくなって、泣く泣くゲームを降りなきゃいけなくなってるファンドもいた。LDHのボードに入ってるロンドンのP社なんてそうだよね(^^;。チャートを見る限り10000円~15000円くらいの持ち値で持ってる連中が多いんだろうと推測するけど、何年もたってやっと6500円返してもらえたかってところなんじゃない(笑)。
というわけで、全体的にはあんまり儲かったとは言えないのかな? まあ、それでもちゃんと得をする人もいるようですが。
勝っているのは最後に二束三文で買いたたいた真の?ハゲタカと、最後にこのリストラをすすめている現在の経営陣、そしてコア事業に残る従業員ということになるのかな。マネーゲームであっても従業員にとって整理されれば最高の環境が用意される可能性があるのには少しホッとするよね。
何にしろ、突然ブログサービスとかを終了して、これ以上ユーザーを泣かせるようなことだけは避けて欲しいものです。
[ LDH-今更の話のその後 (2010.04.12追記) - positive gammaのブログ ]
[ Livedoor Blogだからってわけじゃないけど、LDHのお話。① - positive gammaのブログ ]
[ 今更だけどLDHの話の続き (その2) - positive gammaのブログ ]
[ 今更だけどLDHの話の続き(その3:最終回) - positive gammaのブログ ]


















